「その人らしさ」を歌にする。作詞編
楽曲制作 SOUND ZEAL です。
夫婦で楽曲制作を行っておりまして、夫が作曲、私が作詞です。
どちらかというと、夫の作曲はかなり論理的に行われ、私の作詞は感覚的な感じで
作る傾向があるように思います。
制作の事、今日は個人的な作詞のプロセスを書いてみたいと思います。
まずは、曲を夫が作ります。ある程度曲のアレンジが固まった段階で夫からオケを受け取り、まずは何度も繰り返し聴きます。
アレンジがある程度固まってからでないと、曲が出来た時に、
歌詞の景色と曲の景色のギャップが生まれるので、なるべく沢山の音が入ってから受け取ります。
その音から見えてくる情景や温度、ストーリーや感情が自然とみえてくるまで、紙とペンは使いません。
書こうとすると脳の使う場所が急に違うスイッチに切り替わり、真面目モードになり、
全然イメージが広がらなくなるので、
なるべくイメージを自由に広げるために何度も聞きながら、音の中の景色を眺めます。
頭の中にみえる世界は、これまで観た映画やドラマのワンシーンだったり、読んだ小説の風景だったり、今まで歌ってきた曲で描いた世界だったり、自分自身が実際に体験した出来事だったりする場合もありますし、自分の中だけの風景だったりします。美術館で見た絵から広がるイメージだったりもします。そうしたさまざまな記憶や経験などが混ざり合い、一つの世界になっていきます。
情景や温度感が見えて固まってきたら、そこで初めて紙を取り出します。
次は極めて策略的に、
曲のセクションごとに、メロディやコードの起伏から、空気感や感情の起伏を考えながら、「どこで何を伝えたいか」「どこに印象的な言葉を置くか」など、言葉の方向性や語彙の雰囲気を意図的に決めて、設計図のようなものを考えます。
そのあとは、日本語のイントネーションが自然になることを大切にしながら、思いつく言葉をどんどん書き出します。内容は最初思い描いたイメージに沿った場合もあり、全く違うものだったりもありで。
文字数が合う言葉を並べていくうちに、少しずつストーリーが形になっていき、最後に言葉の響きや歌いやすさを考えて微妙に言葉を変えたりして完成です。
最後は、どんどん歌って録音しながら、響きを聴いて決めていきます。
私の作詞は、そんな流れです。
最短1晩で作って提出したこともあり、2種類ずつ作ったこともあり、夫と話し合って一から書き直したりと、いろいろです。
で、ここまでは、いつもの流れなのですが、
クライアントの方へ楽曲を書く場合は、自分たちのオリジナル曲とは少し違います。
なかなか自分のことは客観的になるのが難しく、
そんなにセルフプロデュースは得意ではないのですが、
クライアントの方へ楽曲を書く場合は、
できる限り、その方のことを知ってから作るようにしています。
動画を見せていただいたり、実際にお会いしたり、SNSを拝見したりして、「どんな空気感を持った方なのか」を感じ取ってから作ります。
同じクライアント様の楽曲を何曲か担当させていただくと、その方ならではの声の魅力や響きやすい発音、キャラクターが少しずつ見えてきて、
回を重ねるごとに、よりその方らしさにより寄り添った楽曲を作ることができるということは確かにあると思います。
私が大切にしているのは、歌詞そのものではなく、その歌を歌う人が、その言葉を発して一番素敵に見える事です。
歌っている方がより魅力的に見える言葉を選び、ダンス曲であれば踊る方がより輝いて見える言葉を選ぶ。
私にとって作詞は、「言葉を書く仕事」というより、「その人の魅力を歌でお見せする仕事」なのだと思っています。
クライアントの方の楽曲を制作するときは、毎回そんな気持ちで向き合っています。
もし、「自分らしい一曲を作りたい」「自分の魅力が伝わるオリジナル曲を作りたい」と思われている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。
作曲担当の夫と二人で、お話をじっくり伺いながら、その方らしさが自然に伝わる楽曲を、一緒に形にできたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございます。
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