店内BGMは「買いたくなる気持ち」にも影響する?

楽曲制作 SOUND ZEALです。

3つ前のコラムで、商品名をメロディに乗せることでブランドの記憶や想起が高まり、店頭で商品を思い出しやすくなることをご紹介しました。

その続きで、

では、その商品を思い出したあと、実際に「買う」という行動にも音楽は影響するのか、というテーマでご紹介させていただきます。

実は、店内で流れるBGMにも、消費者の行動を変える可能性があることが、さまざまな研究で報告されています。

① ゆっくりした音楽は、店内で過ごす時間を長くする

店内BGMに関する代表的な研究として知られるのが、Milliman(1982)のスーパーマーケットでの実験です。

BGMのテンポだけを変えて営業したところ、ゆっくりしたテンポの音楽が流れている日は、買い物客が店内をゆっくり回り、売上が増加することが確認されました。

店内で過ごす時間が長くなるほど商品に触れる機会が増え、結果として購買につながったと考えられています。

② ただし、すべての店舗で同じとは限らない

一方、日本のコンビニエンスストアで行われた研究(池上ら,2020)では、少し異なる結果が得られています。

この研究では、テンポの速いBGMの方が時間当たりの購買金額が高くなる傾向が確認されました。

コンビニは「短時間で目的の商品を購入する」利用が多いため、軽快な音楽が店舗の利用スタイルと合っていた可能性があります。

つまり、効果的なBGMは「遅い音楽」ではなく、店舗の目的や利用シーンに合った音楽だと考えられます。

③ 音楽は「居心地の良さ」も演出する

その後の研究では、BGMはテンポだけでなく、音量やジャンル、店舗との相性も重要であることが示されています。

心地よい音楽は店舗の印象や満足度を高め、結果として店内で過ごす時間や購買意欲に影響を与えることがあります。

反対に、音量が大きすぎたり、店舗の雰囲気に合わない音楽だったりすると、快適性が損なわれることもあります。

音楽は「思い出させる」だけでなく、「行動を後押しする」

前回ご紹介したように、ジングルやブランドソングは商品を思い出すきっかけをつくります。

そして今回の研究からは、店内BGMが商品を選ぶ時間や店舗での過ごし方に影響し、購買行動を後押しする可能性も見えてきました。

音楽は単なるBGMではなく、「記憶」と「行動」の両方に働きかけるマーケティングツールとして活用されているのです。

とても興味深いと思います。実際、私達が日々の暮らしの中で、経験していることなので、

少し意識して過ごしてみたら、いろんな発見があって面白いかもしれません。

お読みいただきありがとうございます。

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